埼玉県三郷市のピアノ教室 《よしおかピアノ教室》

つくばエクスプレス「三郷中央駅」近くの個人ピアノ教室です♪

嫌われ者?!バ◯エルについて!

皆さん、こんにちは✨

更新さぼり気味で申し訳ございません💦

最近は朝晩がとても涼しく、今日も家の中より外のほうが涼しいのでびっくりしました。

恐らくまだ残暑はあるのでしょうが、もう秋に向かっているような気配ですね🍁

私は秋冬が大好きなので、今からわくわくしております♪




さて、本日のお題は
ピアノ入門および初心者用の、とある教則本についてお話していきます。


初歩のピアノの教本で有名なものといえば、
ご存知の方も多いと思いますが
そう、「あれ」ですよね?


こどものバイエル です🕊️


最もポピュラーなものですと、上巻と下巻に分かれた音楽之友社版ではないでしょうか。


現在、ピアノの教本は色々な種類のものが存在していて
生徒さんに合ったものや、講師の指導方針に合わせて教材を選ぶことができますが、
ひと昔前はそれほど種類が多くはなく

「ピアノ初心者=バイエル」

というテンプレートでもあるのかと思わせるくらいに、バイエル教本はたくさんのピアノ学習者に馴染み深い存在でした。


何を隠そう、私自身も小学生の頃、このバイエルでレッスンをしておりました。


しかし、昨今ではバイエルは初心者の教本としてふさわしくない、という見方が強くなってきています。

ピアノ教育に携わる方々の間では
「バイエルを使う先生なんてやめたほうがいい!」と仰る方もおられるようで

バイエルがそこまで否定的に見られてしまうのは何が原因なのでしょうか。


私は、恐らく大きな理由は2つあるかと考えています。

まず1つは
「バイエルはつまらない」と使用者の大半が感じているということ。

はい、はっきり申し上げて、バイエルは面白い教材ではありません💧

こちらは上巻の15・16番の譜面です。

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バイエル上巻では、どの曲も音域やメロディーのパターンが変わり映えせず
このようにドレミファソの音を行ったり来たり
左手はもっと単調な動きしかありません。

よく言えば、簡素で分かりやすいのですが
これではつまらない、退屈と言われてしまうのも分かる気がしますね。



2つ目の理由としては
下巻の60番台になるまで、左手がヘ音記号にならないということです。

上の写真でも、左手はト音記号ですね🎼

ピアノにおける左手のポジションは、通常は真ん中のドよりも低い音域がメインであることがほとんどなので、
ト音記号での楽譜の読み方
へ音記号での楽譜の読み方
両方を同時にトレーニングしなければ、左手だけが遅れをとってしまいますね。

また、上巻からコツコツ学習してきて、ある日突然
「はいここからはへ音記号だから、がんばって譜よみしてきてね♪」と先生に言われようものなら
そこからの練習はかなり大変なものになってしまいそうです💦




以上の理由から、私もバイエル教本から始めるレッスンはしていません。


ただし、バイエルは使い方次第でステップアップのために充分活かせる教材だと思っています💮


たとえば、初見演奏に強くなりたいという生徒さんは、限られた音域の中でメロディーの動きが緩やかで分かりやすいという点で、
バイエルを練習教材として使用しても良いのではないでしょうか。

下巻では拍子の種類や調号も多くなっていますので、徐々にステップアップできますね✨


また、他の入門教本(バーナムやメトードローズなど)を使って少し基礎を学習したあと、バイエルの下巻のみ使用するという使い方もアリだと思います!

上巻は恐らく不必要だと判断する講師がほとんどだと思いますが
下巻に関してはテクニック学習の合間に楽曲を挟んだり、
リズムや音階についての解説も分かりやすいので、
初歩の段階が好調に進んでいる生徒さんであれば、さくさくこなせるのではないでしょうか😌



余談ですが、最後に
私がこのバイエルを使用してピアノを習っていた頃(小学生時代)のお話をしたいと思います(笑)

私は当時、某大手音楽教室の個人レッスンに通っていましたが
レッスンの先生が優しくて優しくて…💦
虫も殺せないような女性の代表格とでも言いますか、
とにかく穏やかでいつもニコニコしていて、可愛らしい先生でいらっしゃいました。

私は全くやる気のない生徒だったので、ふだんは家でもほとんど練習せず、レッスンの30分前になってようやく焦って弾き出す…という始末。

なので宿題もなかなか合格しませんし、下手すぎて人には聴かせられないレベルでしたが、
先生に厳しく怒られたことはありませんでした😢✨
(まるで女神様のような包容力ですね)


しかし、たった一度だけ、その先生が私に対して険しい表情を向けたことがありました。

それは習い始めて数年たった頃、他に何の取り柄もないからという理由で「音楽中学に行きたい」と言い出した時でした。


その先生も有名な私立音大のご出身で、きっとご入学されるまで、そしてその後の学生生活も、
相当の努力と研鑽を積んで来られたと思いますが
小学生の私は現実の厳しさというものを微塵も知らなかったので
あまりの能天気な発言に、そのときばかりは先生も心穏やかでいられなかったのかもしれませんね。



もしかすると音楽の学校というものは、世間一般には華やかで優雅な世界だという認識があるかもしれませんが、
同時に大変厳しく、はっきりと優劣を分けられてしまう世界でもあります。

そういうところで、私がどのように成長できたかというお話は
また機会があれば、書かせていただきたいと思います♪


本日もお読みいただき、ありがとうございました!

ではまた次回👋